DD20 vs DL4 レビュー

BOSSのDD20とLINE6のDL4は多機能デジタルディレイのなかで結構比べられることも多いと思うので比較してみた。 両方とも、プリセットで複数のディレイの設定を保存できたり、タップテンポがついていたりと共通する点も多いので参考になればいいなと思う。

DD20

DD20がDL4より優れているのはやはりディレイタイム、ディレイのタイミング(付点8分音符のタイミングで音が出るとか)を細かく設定できるところだろう。 装飾音としてではなく、ディレイを生かしたフレーズではきっちりした設定が必要になってくるので、数値で目に見えて設定できるのはかなり使える。

またTWISTとかWARPとか、DD20にしかないエフェクトもあるし、ディレイタイムも23秒とめちゃくちゃ長い。

音に関しては若干HIGH落ちしているかな、程度できれいにかかってくれる。

DL4に比べて一番劣っているのはディレイを切り替えるフットスイッチが1つしかついていないところ。(右側のスイッチでディレイを切り替え、左側はオンオフスイッチ)。 4つのプリセットと、1つのマニュアルモード合わせて5つ保存できるのだが、フットスイッチが1つのみのため、自由に設定を呼び出せないのが痛い。 スイッチを踏むたびにプリセット1→プリセット2→プリセット3→プリセット4という風に変わっていくので、1から4に飛んだりが出来ない。 他にも設定すればマニュアルモードと任意のプリセットを行き来するスイッチの切り替え方にも出来たりするが、やっぱり使いにくい。

DL4

DL4が優れているのはディレイの種類(DD20は11種類、DL4は16種類)フットスイッチの数だろう。 3つのスイッチでプリセットを自由にふみわけられる。ちなみに残りの1つはタップテンポ。 プリセット数はDD20より劣るが、自由に切り替えられる点がやはりライブでは大事かな。

ディレイの種類も豊富で全部使えるものばかり。(正直DD20のWARPとかは使いどころに困りそう笑) 特にリバースはBOSSよりも綺麗だった。

基本音はクリアで原音そのままな感じだが、若干音痩せする。

あとDD20に比べて大きいし重たいのでエフェクトボードに組み込むと持ち運びがしんどい。


大雑把にまとめると、細かい設定がいる人はDD20を、ライブで色々踏み分けたい人はDL4がいいんじゃないかな?

inserted by FC2 system